勉強習慣、身についていますか?
どの物事でもそうなのですが、今までやってこなかったものを新たに習慣付けるためには様々な仕掛けが必要です。
特に年齢が上がれば上がるほど、勉強習慣の身に付きにくさはこれまでの指導経験からかなり痛感してきました。
そこで習慣化について学び始めることにしました。
すると勉強を習慣化させるための仕掛けというのは実は知らず知らずしてどこかで取り入れられているんだな、と初めて気付きました。
というわけで、今回は習慣化について学んだ知識を自身の経験も少し入れつつお話していきます。
習慣を身に着けるために必要なコト
勉強を習慣付けようと思った時、それは何か良くない結果が出てしまった時や、目標ができた時でしょう。
今回の定期テストで平均点以下を取ってしまったとか、次回定期テストではまずは平均点を取りたい、とか。
習慣を身に着けるためには、
- 目標を達成する人はどのような人なのか思い浮かべる
→達成できる人ならどう行動するか、一つの行動指針が生まれる - 自分の現在の習慣をリストアップして見える化する
→習慣を組み込めそうなところを見つける、目標達成する人はやらない現在の習慣を見つける - 新しい習慣を始めるときには10分(または5分からでも)でできるものにする
→まずは習慣を確立することに注力する - 「いつ」「どこで」「何を」やるか具体的にする
→「英語を勉強する」という抽象的な計画ではなく、「20時に」「リビングで」「英語ワークp20」をやる、のように具体的に計画を立てる - 勉強を妨げそうなものは見えなくする
→ゲーム機はテレビにつなぎっぱなしにするのではなく使い終わったらコードを抜いてしまっておく、布をかけておいて目に触れないようにする - すぐに満足度を得られる仕組みを作る(1つこなしたらすぐ取り組むことがポイント)
→計画を1つこなすごとにリストを消していく(または記録する)、勉強の妨げにならない小さなご褒美を用意する - 第三者に見てもらう
→やるべきことを第三者(講師などある程度距離間のある関係者)に提出する制度にする - 簡単すぎず難しすぎない難易度に設定
→飽きを作らない - 定期的に見直しする
→月に1度など取り組みの成果を評価する
長くなりましたが、この9つを意識して取り入れていくことが習慣化させるための鍵になるようです。
これまで生徒たちの話を聞いてきて、一緒に計画を立てていく中で得たものもあれば、習慣について学んでいく中でなるほど!と得たものもありました。
これらを眺めていると、実はこれまでに何気なく組み込まれていたものがあるなということに気付きました。
中学や高校で知らぬ間に取り入れられていた?
例えば、④「いつ」「どこで」「何を」やるか具体的にするという項目。
思い返せば、自身が中学生のときも、そして今現在も中学生たちはテスト2週間前くらいになったら勉強計画表を配られて、それを書かされ提出させられたことを思い出しました。
中学生当時は「めんどくさいな~」と思いつつ書いて提出していたのですが、確かに当時はその計画表に書いてあることを実施し、やったものは線を引いて消し、その計画がどんどん消えていくことに気持ちよさを感じていたことを思い出しました。
「やったものは線を引いて消し、その計画がどんどん消えていくことに気持ちよさを感じ」るというのは、⑥すぐに満足度を得られる仕組みを作る(1つこなしたらすぐ取り組むことがポイント)につながってきますよね。
模試や小テストが習慣化に役立っていた?
定期テストなどのテストでこれまでの取り組みの成果が数値化され実感できるのですが、次の定期テストまで期間が大きく空きモチベーションが保てないことも多くあると思うのですよね。
その時、どうやってモチベーションを保つか?と言われれば⑥すぐに満足度を得られる仕組みを作る(1つこなしたらすぐ取り組むことがポイント)を日々入れるのと、また⑨定期的に見直しすることが鍵になるようです。
⑨定期的に見直しするというのは、特に中学受験や高校・大学受験期に取り入れられているなと思いました。
中3・高3期には毎月のように模試がありますよね。
受験生だから勉強をするようになると思っていたのですが、受験生だからというよりも毎月の模試や実力テストといった評価されるものが受験生期には多く発生するから勉強するようになるのでは?と思うようになりました。
中学受験塾では毎週のようにテストがあったり、月1のテストがあったり、とにかく評価されるテストが多く実施されます。
また、進学校では定期テストとはまた別に各教科毎週小テストがあるところが多いですよね。
これってつまりこの⑨定期的に見直しするということを取り入れているということですよね。
これまで通ってきた身近な教育環境に実はこの習慣化する仕組みが入っているということに気付き、「あれってちゃんと意味があったんだ…」とかなり衝撃を受けました。
当時はなあなあでやっていたことも、こう振り返るとしっかり意味があったものって日常に実はありふれているのかもしれません。
習慣化を学びたい人たちに
最後に、習慣化を学ぶにあたって読んだ本を紹介しておきます。